1. ホーム>
  2. お役立ち情報>
  3. 春はISSのメンテナンスをしましょう-Vantage Vue編

お役立ち情報media

2021年03月25日

気象観測機器

春はISSのメンテナンスをしましょう-Vantage Vue編

0 0 0

春になって気候が良くなってきた時期は、ウェザーステーションをメンテナンスするのにもいい時期です。デービス社のウェザーステーションは最小限のメンテナンスで10年以上稼働できることが実証されていますが、毎年予防的にメンテナンスを行っておくことは悪い考えではありません。”COVID-19″の影響で外出する機会が減ってしまったなら、じっくりとウェザーステーションのメンテナンスに取り組むのもいいでしょう。1年365日、24時間毎日稼働している働き者のウェザーステーションはちょっとしたお手入れでデータ・パケットの送信欠落を起こさずに済みます。ここでは小型一体型ウェザーステーション”Vantage Vue”のお手入れ方法についてご案内します。

じっくりとメンテナンスをするなら、こんなものも用意しておくとよいかも知れません。
・リチウム電池(CR123A)
ごみ取りスクリーン(#7342-199)
・ティッピング・スプーン・リプレイスメント・キット(#7345-280)
風速カップ(#7342-178)
風向ヴェン(#7345-297)
お手入れの道具としては以下のものを用意するとよいでしょう
・六角レンチ
・プラスドライバー
・柔らかい布
・柔らかいブラシ
・きれいな水
必要に応じて用意しておくとよいもの
・コンソール用の単二電池、単三電池
・パイプクリーナー
・電圧計

Maintenance Vantage Vue

最初に、誤ったデータを記録してしまわないように、本体の電源とコンソール(またはウェザーリンクLive)の電源をオフにします。電池を取り外すか、AC電源を抜いておきます。センサースイートのマウントを取り外して、清潔で明るい作業スペースに持って行きます。

まず風力センサーから始めてみましょう。六角レンチを使って風速カップのネジを緩め、取り外します。指で風速カップシャフトを回して、クリック感や引っ掛かりが無くスムーズに回ればOKですが、引っ掛かりを感じるようであれば、風速カートリッジを交換する必要があるかも知れません。風向ヴェンを同様に指で回してみて、「少しバランスが悪い」とお感じになるかも知れません。そのくらいなら未だ大丈夫ですが、グリット感があって動きがぎこちないとお感じになったら弊社テック・サポート・スタッフにご相談ください。

風速カップと風向ヴェンは柔らかい布で吹き、元へ戻します。風速カップや風向ヴェンがに破損がみられるようなら、今が交換の時期です。

レインコレクタのごみ取り

次に、ごみ取りスクリーンを外してレイン・コレクタ・コーンを拭き掃除します。パイプクリーナーを使ってレインコレクタの漏斗部分を清潔にしておくのも良いでしょう。きれいな水ですすいでおきます。ISSの裏側にあるティッピングスプーン・ユニットは指で簡単に外すことが出来ます。柔らかい湿った布でティッピング・スプーン・ユニットに溜まったゴミや埃を丁寧にふき取っておきます。スプーン・ユニットや他の可動部分を傷つけたりしないよう、注意深く丁寧に拭いてください。きれいな水ですすいだら、ユニットを元に戻します。

リチウム電池も交換時期かもしれません。日当たりのよい場所でお使いの場合は、電池は2年程度もちますが、もし電圧テスターをお持ちでしたら、電圧を測定して2.8V以下の場合は交換した方が良いでしょう。

白い耐候性プラスチック・ハウジングをベースに固定している4つのネジを取り外し、内部に昆虫がいないか、巣を作ったりしていないか、内部の部品のカバーが安全な状態にあるかを確認してください。もし破損がある場合はカバーを交換する必要があるかも知れません。大丈夫であればハウジングを元に戻します。

次に、ラジエーション・シールドを外します。プレートを分解しますが、その順番を覚えておくようにして下さい。これにより再度の組み立てが楽になります。プレートを湿った布で拭き掃除し、再度元通りに組み立て直します。

センサースイートを元のマウントに戻して電池を入れ、コンソールの電源も繋ぎます。コンソールの時計をチェックして、時間が正しくない場合は修正しておきましょう。(ウェザーリンクLiveは自動的に正しい時間に修正してくれます)これでメンテナンスは終了です。気持ちも新たに気象データを収集しましょう!

Vantage Vueをメンテナンスする際は、以下の動画もご参考になさってください。

 

0 0 0
ページトップ